池に咲く蓮の花
鍼は奥深いです。
言葉で書けば「鍼を刺す」だけなのですが刺し方、刺すタイミング、刺す方向、刺す深さ、刺す速度、抜くときも同じようにいろいろな技術が必要です。
身体の内部のことが鍼を伝わって手に感じてきます。
この感覚が大事です。
手に伝わる感覚を頼りに鍼を適切に刺していくという作業は人間にしかできないのではないでしょうか。
この技術を極め痛くないそして少ない鍼数でも効果的に結果が出る治療を目指したいと思います。

昨日はトップガンを見てきた。
前作から大分経っているがトムクルーズは相変わらず。
戦闘機乗りのギリギリの操縦がいかに厳しいものであるかということを感じさせてくれる。
私も軽飛行機を操縦したことがあるが急旋回するとGがかかるのが実感できるが1.2G程度。
エアレースでは12GというとてつもないGが掛かるがコンマ何秒位で長い時間ではない。
戦闘機ではふつう6~8G程度らしいがそれを何秒もかかり続けるというのは尋常じゃない。
子供の頃遊園地にローターという乗り物があり乗ったことがある。
巨大な円筒形の壁に張り付きそれが回り出す。
すると床が下がるが脱水機に張り付いた洗濯物のように遠心力で人間は壁に張り付いたまま落ちない。
その時のGがどのくらいの物かはわからないがけっこうなGが掛かっていたように思う。
乗っている気は大丈夫であったが降りた後気持ち悪くなったのを覚えている。
新しい葉が出てきました。
不定愁訴
不定って言うくらいだから定まっていないでいろいろな症状が出てくる。
その症状は倦怠感、頭痛、不眠、のぼせ、冷えなど様々。
なんとなく体調が悪いなどはっきりした症状を言えないものまでいろいろです。
病院でいろいろな症状を訴えたけれど検査で正常と言われる。
でも辛い症状はなくならない。
こんな経験はありませんか。
原因がないのに不快な症状がある。
そんな不定愁訴はストレスや生活習慣、ホルモンバランスの乱れなどから自律神経の乱れた時あらわれると言われています。
そんな症状にも鍼は有効です。
鍼灸治療では症状を含む全体を見て治療に当たり自律神経を整えることによって不快な症状をなくしていきます。
また鍼治療は自然治癒力を高め崩れてしまった身体のバランスを調整します。
心身の健康を保つためには鍼灸は最適です。
日を浴びて輝く花
鍼の響き
鍼を刺したとき特有の普段感じることのない感覚があります。
”ズーン”としたり時には”ピリッ”としたり”けだるい感じ”がジワッと広がったり感覚は場所や人によって様々です。
これを鍼の響きと言います。
皮膚を通るとき痛覚を刺激して発生する痛みと違いこの響きは深部で起こる感覚です。
鍼が初めての方やなれてない方はこの感覚を痛みと表現する場合も多いですが鍼治療になれた方だと響きの感覚が心地よく感じる場合も多いです。
初めて響きを経験したときには日常では経験することのない感覚に驚いて痛みと表現する場合も多いようです。
この響きは鍼の刺激に対して身体が反応している証拠ですので全く心配はありません。
響きはその時の体調や鍼を刺す深さや鍼の太さなど様々な要因よって違いますので響いたから効いた響かなかったから効かないということではありません。
また初めて鍼を体験する方は皮膚を通るとき注射針のようなチクッとした痛みがないことに驚かれる方が多いです
鍼は注射針と違った鍼先をしているため皮膚を通るときの痛みはほとんどありません。
特に美容鍼は髪の毛より細い鍼を使用しているため気持ちよく施術を受けていただけます。
ローキーで撮ると妖しげな色になるな。
原因と症状
鍼の治療に向いているのは大まかに言って「痛み・しびれ・コリ・体調不良」です。
これらの症状で来院される方が多く鍼治療をすると症状が改善します。
その治療の時どこを治療するかというお話です。
患者さんとしては痛いところを治療して欲しいという願いがあるかと思いますが、それでは一時的に楽になったとしてもまたすぐ症状がぶり返してしまいます。
痛みなどの症状があるところとその症状を起こしている原因となる場所が一致しているとは限りません。
当院ではすぐにぶり返すような対症療法ではなくて一回良くなったらそのいい状態が持続する根本的治療を目指します。
そこでどこに着目するかと言いますと痛みなどの症状を起こしている原因、大本を探り治療していくのですね。
場合によっては現在痛みがあるところには全く触れずに原因となっている部位だけ治療することもあります。
通常は根本的な治療を行うと同時に今ある痛みなどの症状を軽減するため症状に対する治療も行っていきます。
小さな花たち
瞑眩
「めんけん」と読みます。
聞いたことない言葉だと思いますが鍼をしたとき起こる反応です。
好転反応といいいわゆる副作用、副反応とは本質的に違います。
身体は鍼治療を受けるとそれに対して反応します。
鍼治療をしたときの刺激量は大切で少なくても多くてもいけません。
そして刺激量が多いときに起こる反応が瞑眩です。
身体が治そうとして起こる反応なので不快ではありますが有害ではありません。
この反応は一時的なもので数時間から一日くらいで消失します。
また身体が反応している証拠ですから鍼の効果が出る証でもあります。
全く反応が出ない人は鍼治療に対する感受性が低いので効果も出にくいと思われます。
瞑眩が出たときには静かに過ごし治まるのを待ってください。
鍼治療はたくさん鍼を刺せばいいと言うことではなくその人の感受性を見極め刺激量をコントロールすることが大事になります。